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2014年入社

Terra Motors株式会社 取締役兼CTO
高橋 成典

テラモーターズ 高橋

芝浦⼯業⼤学⼯学部卒。⼤学在学中には空に夢中になり、⼈⼒⾶⾏機の電装系の設計を担当。琵琶湖で⾏われた⿃⼈間コンテストにて準優勝、ゼロからつくりあげるものづくりの⾯⽩さと醍醐味を学ぶ。
2011年,本⽥技研⼯業株式会社⼊社。⼤卒では珍しい⽣産の最前線に配属され、⽇本のものづくりを体で学ぶ。
2014年12月テラモーターズに⼊社し、電動三輪⽤電池と充電器の現地調査から開発を担当。2015年インド事業⽴ち上げのため渡印、⾃社電動三輪および⼯場⽴ち上げを担当。また、開発/品質保証/⽣産/アフター等のマネージを担当。開発を主導したモデルがヒットし、インド事業売上10倍を達成。2018年よりEV事業のCTO(最⾼技術責任者)となり、2019年10月より本社取締役に就任。

テラモーターズに入社した動機

時代の変革の一員になりたい。

内燃機関⾞からEVに移り変わろうとしている今、⾃分もこの時代の変⾰の⼀員になりたいと考えており、『世界で愛され続けるEVを世の中に送り出す』というのが私の学生時代からの夢でした。その夢の実現のために、EV×開発がやりたく、新卒で本⽥技研に⼊社。しかし、フタをあけてみるとエンジン×⽣産に配属。笑 数年続けてみたもののEVがやりたいという想いは変わらず、チャンスを探していた時にテラモーターズに出会い、『次のソニーやホンダをつくる!』というビジョンに惹かれ、⼊社しました。

仕事にかける信念

仕事をするうえで大切にしている5つのこと
1. とにかくやってみる、カタチにしてみる
2. いいと思ったことは、まずマネしてみる
3. 挑戦にうまくいかないはつきもの
4. 意志あるところに道は開ける
5. 一身独立して一国独立ス

この5つが自分が大切にしている考え方です。


とにかくやってみる、カタチにしてみる

自分はやる前にあーだこーだ難しく考えることが好きではなく、じっくり考慮しているとものすごい時間がかかるし、なんだかできない理由がたくさん浮かんできます。
テラの仕事を通して見つけた仕事の進め方は、とりあえずやってみる、カタチにしてみるということ。最初から完璧なものができるわけなんてない、それでもカタチにしてみると新たな発見が生まれて、プロダクトやプロジェクトが少しづつ動き出していきます。


いいと思ったことは、まずマネしてみる

現代の世の中で、全くゼロからの新しい概念のプロダクトを挙げる方が逆に難しく、新しいプロダクトといっても、例えばエンジンで動いていた車やヘリを電気に置き換えて新たな制御方法をとりいれることによって生まれた、EVやドローンなど、既存の何かと何かを組み合わることによって新しいプロダクトや世の中ができていると思います。
今では日本は立派な自動車産業国ですが、昔は排気量や車格が大きく燃費の悪い外車を真似して、それを日本の国土に合わせて小型化したり燃費を改善し、長い年月を通して日本車のカタチをつくってきました。これらのように、最初からオリジナルを生み出すなんて無理難題で、どんなものでも最初はマネから入り、それがいろいろと試行錯誤していくうちにスタイルとなり、最終的にオリジナリティに繋がっていくと信じています。


挑戦にうまくいかないはつきもの

(自分は天才肌ではないので)経験上、新しいことはだいたいはじめはうまくいきません。
この会社の、チャレンジに対する失敗の寛容具合はものすごく大きく、インドに赴任してから、事業が軌道に乗るまで、たくさんいろんなことをしてたくさん失敗してきました。
前職の会社も失敗は恐れるなみたいな言葉は有名でしたが、この会社の挑戦に対する後押しと失敗に対する寛容のレベルは正直異常です。うまくいかないときにいろいろな失敗をして、新たなアイディアや行動をインプットして、それが事業の成長にダイレクトにつながっていく。そんな挑戦の場がみなに与えられているのがこの会社のいいところだと思います。そして、たくさんの失敗に揉まれた個の強さの集まりこそが、この会社の強さの源泉だと思います。


意志あるところに道は開ける

有名な言葉を借りていますが、自分の好きな言葉の一つで、新しいことをやるということは、誰もまだやったことのないことで、当たり前ですが道はありません。
自分の背丈よりも高い草っぱらを切り分けて進んでいくようなイメージで、進むのも大変だし、どっちに進んでよいかもわかりません。ただ、どんなに大変でも、最初はうまくいかなくても、自分がそうなりたい、そうしていきたいと強く思っていれば、進む方向や行動が、はじめはなんとなくかもしれませんが、自分が強く思う方向に進んでいったり、そうなっていきます。強い意思を持って行動して挑戦し続けることが、いずれ道となって開けていくということをこの会社での挑戦を通して何度も体感してきており、自分の大切にしている考えです。


一身独立して一国独立ス

こちらは福沢諭吉の有名な言葉ですが、私は坂の上の雲を通して学びました。
実は、坂の上の雲は学生時代に、主人公たちの幼少期の話あたりでつまらなくて挫折していたのですが、昨年弊社徳重との飲み会の場で、坂の上の雲の面白さとあの時代の日本のすごさを熱く語られ、まんまとインスパイアされ、そこから再度見始めました。その中で、主人公のひとりの秋山好古が、弟の真之に説いていた言葉でもあり、”明治維新の段階の、主要産業といえば絹と農業しかないちっぽけな日本を、世界のだれもが認める立派な近代国家に作り上げるには、国民のひとりひとりが勉強し、仲間たちと切磋琢磨し、一人前になることが必要である”と同時に語っており、我々のようなスタートアップもまさに同じだと思っています。組織における成長は、一人一人が勉強に勤しみ、特に人を引っ張る立場にあるものが模範となってまず率先して行動を起こし、自分の行動や結果に対してきちんとケツを拭く、諦めず最後までやり抜く。そんな ”一身独立 ”を実現することが、チームへいきわたり、ひいては会社全体にいきわたっていくことにより “一国独立” に繋がっていくと思います。

また、日本海海戦では、兄好古に一身独立して一国独立スを説かれていた、もうひとりの主人公の真之が編み出したT字戦法(実はこの戦法も過去の戦をマネしてアレンジしたもの)がバルチック艦隊に対して見事に効果を発揮します。しかし、バルチック艦隊が日本海軍のT字戦法による攻撃から逃れるために、日本海軍の予測に反したUターンをはじめてしまいました。日本の軍艦の先頭はロシアの軍艦を追ってターンを始めるも、それを見たロシア艦隊がまた別方向にターンをはじめ、日本の軍艦の先頭集団は、バルチック艦隊のターンに対応できずにこのままではバルチック艦隊を逃がしてしまう状況に陥ってしまいました。日本の本来の作戦では、連隊で敵の前方から集中攻撃という作戦になっており、このままではバルチック艦隊を逃がしてしまう危機でした。そんな中、当初の作戦に反して、まだターンを始めていなかった後半の艦隊が、先頭の艦隊を追わずに直進をしてバルチック艦隊を追いはじめたのです。後半の艦隊隊長である上村彦之亟が、T字戦法の目的である敵の前方からの集中攻撃という真之の目標を理解し、独自の判断で作戦の実行をしはじめたのです。この判断のおかげで、日本は当時の大国ロシアに勝るまでに成長しました。
このように、組織に属してそれぞれの分野を担当する各々が、目標や目的をきちんと理解し、いかなる状況においても、各々が何をすべきか判断をでき、不測の事態においても判断し行動し目標を達成できる、そんな組織を作っていきたいです。

坂の上の雲は、ちっぽけな日本が大国と肩を並べあうためにどうしたか、我々のようなスタートアップが学べることがたくさんあり、非常におもしろいのでぜひ読んでみてください!

One Day Schedule
6:30 起床
7:30 出社 メール処理 /プロジェクトの進捗整理 / 1日のTodoまとめ
9:00 始業 開発チームとの打ち合わせ
10:00 現場にて進捗の確認及び議論
12:00 ランチ
13:00 中国の製造チームと電話会議
14:00 新製品に関する社内会議
15:00 市場における製品フィードバックの議論(社内)
16:00 サプライヤーとの打ち合わせ
17:00 終業 カフェに移動
17:30 専門知識習得のための勉強
21:00 帰宅
23:00 就寝
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