2021年3月16日、The Economic Times India(エコノミックタイムズ紙 インド版)は、テラモーターズ社(以下、テラ)のCEOとの独占インタビューにおいて、アッサム州での生産拠点製造計画、および製品調達から販売までのテラの戦略についての記事を掲載しました。以下に、日本語要約を一部ご紹介します。
インタビューでは、テラモーターズがモーター、コントローラ、電池等の部品調達をどのように現地生産化する計画なのか、さらに海外にあるOEM先も、今後インド国内に確立していくことでインド国内での生産効率化を促進出来るかに注目いただきました。
以下記事本文の要約
「ネパールでEV車の販売に着手した際、インドでも全てのガソリンバイクをEVへ置き換えたいと強く感じた。インド市場では約9万ルピー(約13万円)台で80~100キロを最大スピード60~80キロで走るモデルをターゲットとし、Eバイク、Eスクーター両方を市場投入する」と上田は語る。テラモーターズは、これら低価格の製品発売に際し、アッサム州がインド東部市場において重要な生産拠点になると考えており、更に東地域の価格、デザインの需要を鑑み、トリプラ州など北東部にも販路を広げる計画である。
インド政府発表のインセンティブスキーム(FAME II)のガイドラインには、厳しい制限があり、殆どのモデルがこの対象外となってしまうため、より多くのモデルでインセンティブを受けられるように、政府へ規制緩和を要望している。現在、インドの税金システムではキャッシュフローを管理することが困難である。車体を生産するOEM先には、28%のGSTが課税されるが、市場へ車体を販売する際には5%のGSTが課税される。一時的に、OEM側でキャッシュがブロックされている。テラモーターズは、政府にはこれを改善し、多くのメーカーにこの業界に参入しインドのEV業界を盛り上げていきたい。
また、アルミやプラスチック等原材料価格の高騰が製品価格の上昇に繋がっており、今ビジネスに影響を与えている現状だ。我々が提供するサービスにも更なる付加価値を付け、高騰した価格にも納得してもらえる状況を作りたい。市場において良いブランドバリューを作り上げるため、現在R&Dにも注力している。
パンデミック禍における成長は魔法では無く、テラが良い戦略の成果であり、インド全土にある250ものディーラーによるサポートが、迅速で効率的なカスタマーサービスを提供する事を可能にし、販売数に繋がったと分析する。コロナの影響でインド政府は2020年4月から9月間のEMIの支払いを免除するとしたため、ローン・ポートフォリオのほとんどが影響を受け、新たなローンの作成ではなく、ローン・ポートフォリオの回復に注目が集まった。このように、自動車部門の売上高は常に金融を伴うため、当社の売上高に影響を与えた。」
The Economic Times India 全文はこちら(英語): Planning to set up a production base in Assam: Akihiro Ueda, CEO, Terra Motors
テラモーターズ株式会社
テラモーターズは、「新産業を創造し、社会をより便利にする」ことをビジョンに掲げ、持続可能なe-モビリティのリーディングカンパニーを目指す、日本発のグローバルベンチャーです。EV車(電動二輪・三輪)の開発・製造・販売・アフターサービスまでの全行程を行い、年間販売台数は約3万台。「Eリキシャ」と呼ばれる電動三輪車においてインドでのシェアNo.1獲得。東京本社に加え、アジア3カ国に事業展開し、世界の低所得者層の就業機会創出、販売店への生活向上を通し、豊かな社会づくりへも貢献してまいります。
会社概要
社 名:テラモーターズ株式会社
所在地:〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目3番1号 幸ビルディング 9F 713号室
設立日:2010年 4月
公式HP: https://terramotors.co.jp/
▼本件に関する問い合わせはこちら