EVの力で、何ができるのだろう。環境への負荷を減らすのはもちろんのこと、
それ以上の価値をもたらせると信じています。
私たちが最初に取り組んだのは、アジアの新興国におけるモビリティの電動化です。現地では深刻な貧困や機会不足、大気汚染に悩まされながら暮らす人たちを目の当たりにしました。
新興国における環境問題
インドの大気汚染は、深刻な状況にあります。2023年の世界大気質報告書によると、インドには世界で最も汚染された100都市のうち83都市が存在しています。
例えば、インドの首都デリーでは、2021年の年間平均PM2.5濃度が100μg/m³を記録しました。これは、WHOの指針値である5μg/m³を大きく超える数値であり、このような高濃度の大気汚染は、深刻な健康被害を引き起こします。
大気汚染は、年間で900万人の早期死亡を招いており、92%が低・中所得国における死亡であるというデータもあります。


環境に優しい
電動モビリティ
テラモーターズは、EV3輪の開発と普及を通じて、大気汚染の解決に取り組んでいます。
新興国のEV3輪ユーザーとなる中・低所得層でも購入可能な価格帯でありながら、快適さと環境持続可能性を両立させたEV3輪の販売を拡大しています。
機会提供
インドをはじめとする新興国では、多くの人々が信用履歴の欠如により、金融サービスを利用することが難しい状況にあります。
2021年時点で、アフリカ大陸の成人の約57%(3億5千万人)が銀行口座を持たず、インドでは2022年時点で成人の約19%(2億4千万人)が銀行やローンなどの金融サービスを利用できていません。
経済成長著しいインドにおいても、依然として深刻な問題であり、特にこれは農村部で顕著です。2021年の国別多次元貧困指数によると、インドの農村部における多次元的貧困にある市民の割合は19.28%であり、都市部の5.27%と比べて高いことがわかります。
このようなさまざまな要因が、貧困から抜け出すための機会を奪い、負のサイクルを助長しています。


マイクファイナンスによる
機会提供
テラモーターズは、EVをより多くの人にとって身近にするために、手元に資金がなくても購入できるようなマイクロファイナンス事業を展開しています。
新興国におけるマイクロファイナンスは、事業継続性の難しいビジネスモデルですが、稼ぐ手段となる商用EV3輪の販売と組み合わせることで、ドライバーが返済可能な仕組みを提供しています。
その結果、新たな職の機会を手に入れて、人生を劇的に変えることに成功したストーリーが次々と生まれていったのです。
生活向上に寄与
累計販売台数
6500+件
2024年11月末時点
総貸付額
880万USD
2024年11月末時点
ガバナンスの実施
テラモーターズは、透明性、責任、倫理的行動の文化を促進するために、強固なガバナンス慣行を遵守しています。 ステークホルダーが同社の活動や意思決定プロセスについて理解を得られるために、以下の3つの指針を実施しています。

財務報告
私たちは、国際的な会計基準に準拠した年次財務報告書を公開しています。

サステナビリティ報告
年次サステナビリティ報告書を作成し、私たちの環境への影響や社会的なインパクトについての包括的な概要を報告しています。

ステークホルダーとの関係
私たちは、ユーザー、従業員、投資家、コミュニティのメンバーとの間でオープンなコミュニケーションチャネルを維持し、積極的にフィードバックを求め、新たな課題に目を向け、解決のための活動を実施しています。
テラモーターズでは、ビジネスの力を活用して、世界規模で積極的な変化を促進できると信じています。
私たちの取り組みは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)と密接に関連しており、より持続可能で公平な世界への貢献に対する私たちのコミットメントを示しています。
電動車両の製造業者として、テラモーターズは環境の持続可能性と社会的課題、特に貧困への対応の最前線に立っています。単にモビリティのの環境負荷を減らすだけでなく、新興国の人々が抱える社会経済的な課題にも取り組みながら、よりクリーンで持続可能な未来に積極的に貢献することを約束しています。


